ただ自分が持つのは悔しさと悲しみ。
そして歯痒さと後悔。
それだけ。




シャワーを浴びて、少しだけ落ち着きました。
少なくとも、鋼を打つような心臓の鼓動は収まりました。

サッカーのアジアカップ三位決定戦、韓国との試合が終了しました。
PK戦まで持ち越し、結果敗北。

勝った試合では何でも言えたけれど、負けた試合では何も言えない。
選手や監督を言葉で野次ることは簡単です。
けれど、自分に非難する権利が、資格があるのでしょうか。

答えは、否。


彼らは、プロのプレーヤーです。
彼らがあのフィールドに立つ為にした努力は、楽なものではなかったはずです。
物凄い努力をして、そうして結局あのユニフォームを着ることが出来るのはたった数人。
そうして彼らがあの場所に立ち、汗を流し、真剣に勝負した試合に対し、全くの部外者としか表しようのない自分が、罵るなんてしていい事ではないんです。



試合中、延長戦中、PK戦中、そして試合後も。
何度となく、心臓が止まるかと思った。
何度となく、呼吸が苦しくなった。
そして、何度となく、わくわくした。

だから、自分は応援します。
次の試合に勝つ事を願い、信じます。
試合終了のホイッスルが鳴り響くその瞬間まで日本の勝利を確信し続けます。

サッカーから遠ざかってしまった自分に許される事はただそれだけです。